その子のいいところを見つけて、どんどんほめることを心がけています。そのことによって、子どもたちは自分に自信が持て、積極的に行動できるように。また、保育者との信頼関係もでき、いけないことは「それはいけないよ」とやさしく諭すだけで理解してくれるのです。「人が大好き」な子になってほしいと願っています。
自由遊びのなかで一人ひとりの意思を尊重することはとても大事。一方、クラスみんなで同じ活動をすることも、小学校での座学・集団行動の準備として、重要な基礎となります。 のびのびと個性を伸ばすと同時に、集団の中で自分をコントロールできる力、協調性も養っていきたいと考えています。
願いを込めた色とりどりの短冊、笹を揺らす風の音、蒸しあがったもち米の香り…。幼いころの記憶は、潜在意識として子どもたちの心に深く刻まれ、豊かな心を育んでくれます。春夏秋冬それぞれで、自然とふれあいながら、四季の行事を通じて日本の伝統を学びます。
着替えや食事などのサポートをする際は、「90%の支援」を心がけています。つまり、残りの10%は自分でできるように促すのです。そして、10%ができたらほめ、だんだん80%、70%と支援を減らし、最後は0%、つまり自分で全部できるように。月齢によってできることがまったく違うので、一人ひとりにあわせて対応しています。
現代はおじいさん・おばあさんとふれあう機会が減っていますが、幼児期に豊かな経験を持つ高齢者とふれあうことは、人格形成の上で大切なことです。当園は「津市久居老人福祉センター」を隣接しているので、高齢者の方たちと年間を通じて交流でき、コミュニケーションの取り方や伝統文化など、さまざまなことを学んでいます。
5歳児が2歳児に「ここ、危ないから気をつけて」と、手を差し伸べる。年下のお友だちを「助ける」「守る」など、思いやりや助けあいは、人としてもっとも大切な心のひとつ。そしてまた、助けてもらった子どもも、「今度は自分が助けてあげよう」と、責任感を学びます。当園では、異年齢児とのふれあいも大切にし、やさしい心を育んでいます。
遊びのなかでお友だちとコミュニケーションを
取るには言葉が必要です。
つかまえた虫のかっこよさを
表現するのにも言葉が必要。
そもそも人間は、言葉があるからこそ
「考える」ことができるのです。
当園では、人間を人間たらしめている
「言葉/国語」を
すべての中心と考え、
園生活のあらゆる活動を通して、
豊かな国語力が身につくように働きかけています。
地域の老人会の協力のもと、園内150㎡の「ふれあい農園」で、季節ごとに野菜を栽培。子どもたちも世話をしています。秋には自分たちで育てたさつまいもで「やきいも大会」。「茶巾絞り」なども作ります。